総出荷量は前年比横ばいで推移
日本ゴム工業会がこのほどまとめた2016年の合成ゴム品種別出荷実績は、輸出出荷が微増で推移したものの、国内ゴム工業向けのタイヤ出荷の落ち込みが響き出荷量は140万8188tで前年同期比0・2%減と、15年に続き前年実績を下回った。
国内出荷のゴム工業向けでは自動車用ゴム部品を中心とする工業品向けが大きく伸長、品種別ではEPDM、IIRが2桁増となった。
一方、CR、IIRの出荷実績(別表)を含めた総出荷量は164万7408t、前年比100・9%の横ばいとなった。
16年の四半期ごとの推移を見ると、1~3月の総出荷は同5・5%減の36万9189t、4~6月は同1・1%減の34万5481tとなり、4~6月は1~3月に比べて6・4%減少した。1~3月はプラスだった自動車タイヤ・チューブ向けがマイナスに転じたことや、同じく1~3月は16・1%増だった輸出向け出荷が0・3%減となったことなどが響いた。前年は国内ゴム工業向けの回復に加え、円安の進行で輸出向け出荷が急回復した7~9月についても、今年は低調なままで、同7・8%減の34万5474tに留まった。ただ、10~12月は輸出向け出荷がプラスに転じたこともあり、いくぶん回復傾向を示し、同1・5%減の34万9378tとなっている。
この結果、16年年間では、国内出荷はゴム工業向けが63
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