建築・建材展2017 ゴム関連企業も独自技術や製品など紹介

2017年03月13日

ゴムタイムス社

 住宅・店舗・ビル用の各種建材や設備機器などを幅広く紹介する国内有数の建築総合展「建築・建材展2017」が3月7~10日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催され、ゴム関連企業も独自技術や製品などを紹介した。

 ◆日本ゼオン
 シクロオレフィン系ポリマーの開発品「L―3PS/LSシート」の活用例を提案した。

 同社にはシクロオレフィンポリマー樹脂の「ゼオノア」「ゼオネックス」、成形品の「ゼオノアフィルム」などがあり、幅広い分野で使用されている。

 今回発表した開発品は、柔軟性・高透明性・低吸水性・耐候性・低温時安定性・電気絶縁特性に優れた熱可塑性オレフィン系素材である。

 ガラス・金属などの無機物に対して、粘接着剤を使用することなく、加熱・加圧接着できる。

 用途としては、合わせガラスの中間膜やLEDの表面封止、電子基板の表面コーティングなどが見込まれている。

 特に、低吸水性と耐候性に優れていることから、合わせガラスの中間膜として、和紙や電子デバイスなどと共に使用することも考えられる。

 今回の展示では、用途開拓も含め来場者の反響を探っていた。

 ◆住友理工
 住友理工は「安全・安心」をキーワードに、木造住宅用制震システム「TRCダンパー」を中心に、重量床衝撃音対策用デバイス、ビル用制震デバイスを展示した。

 TRCダンパーは自動車用防振ゴムで世界トップクラスのシェアを誇る防振ゴム技術を応用したものだ。特殊粘弾性ゴムで振動エネルギーを吸収。震度6強の地震で、水平変位を最大20~50%程度減少させる効果がある。

 今回は従来品の「TRC―30」に加え、2×4工法用に開発した新製品「TRC―2×4」の実物を初めて披露した。同製品は2×4住宅の壁の厚みに対応できるよう、木造住宅用に比べ長さを約9cm、厚みを約1cm薄くするなど、製品サイズのコンパクト化を実現している。

 昨年の熊本地震により、改めて住宅の地震対策に関心が集まっている中で、同社ブースでは耐震工法と制震工法の違いが分かる模型も使ってTRCダンパーの有効性を説明していた。

 ◆ランクセス
 合成酸化鉄顔料の世界有数のメーカーでもあるランクセスは、初出展だった昨年に続き無機顔料を紹介した。

 今回のテーマは「クオリティ・カラーズ~カラーコンクリートで実現する日本の色と都市景観~」。

 同社は「カラーコンクリートワークス」と銘打ち、無機顔料で着色されたコンクリート建築の多様性や芸術性、技術特性を広めるための取り組みを世界中で展開している。

 今回の展示では、着色剤を使用したコンクリートブロックのサンプル、世界各国の建築用途事例に加え、日本の

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