日本ゴムホース工業会がまとめた2016年年間のゴムホースの生産量(新ゴム量)は3万4621tで前年同期比1・6%減、出荷金額は1354億9000万円で同0・5%減となった。
ゴムホースの主な需要先である国内自動車生産は、中国や北米向けの輸出が堅調に推移し、16年の輸出台数は1・2%増(日本自動車工業会統計)となり、2年連続で増加した。一方、国内では自動車メーカーの海外生産シフトに加え、3台に1台を占める軽自動車販売が低迷したことから、16年の国内生産台数は前年比0・8%減(同)となった。
品種別に見ると、生産量のゴムホースの3分の2を占める自動車用は、生産量が2万3059tで同0・8%減、出荷金額は997億7600万円で同0・1%減となった。
高圧用は生産量が4253tで同3・3%増、出荷金額は170億3200万円で同4・6%増となり、どちらも前年を上回った。主要需要先の工作機械は需要減少が続いた。ただ、建設機械は中国の建機市場が底打ちしたことや、国内では排ガス規制終了に伴う旧規制機の駆け込み需要が発生し、16年夏以降、高圧用の数量・金額ともに増加傾向が続いている。
編上ホースや送水用ホースなどのその他用は、生産量が7309tで同6・4%減、出荷金額は