バンドー化学 バイオマス発電プラント向けコンベヤ発売

2017年03月13日

ゴムタイムス社

 バンドー化学は3月13日、日本国内で広がりを見せているバイオマス発電プラント向けとして、最適な専用コンベヤベルト「バンドーFR―バイオス」を開発し、4月から販売を開始すると発表した。

 バイオマス発電プラントでは、燃料となる石炭、木材、PKS(ヤシ殻)を同じコンベヤラインで搬送するケースが多く、いずれの搬送物でも安定した搬送が求められている。

 同社はコンベヤベルトの専門メーカーとして、火災時の被害を最小限に留めるための難燃性がプラントでのリスク軽減になると考え、同製品を開発した。また、各社からバイオマス発電プラント向けの保険商品が販売されるなど、もしもの場合のリスク軽減の観点からも、同製品の特長が求められると予想している。

 同製品はPKS、木材に対応する耐油性パーム油への浸漬試験での体積変化率が+1・4%と小さく、物性低下を抑えている。また、普通ゴムと比べ耐摩耗性は36%向上させた。さらに、自己消炎性を有する特殊配合ゴムを使用したJIS難燃規格にも適合している。

 同社はこれらの3つの機能を併せ持ったコンベヤベルトによって、顧客の安定・安全操業に貢献していく考えだ。

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