耐圧ホースメーカーのトヨックス(本社=富山県黒部市、代表取締役= 宮村正司氏)は、高機能商品群の販売支援強化として代理店・販売店向けにホースドクター認定制度を昨年秋よりスタートした。 本年3月の震災後は一時休止していたが、6月から再開し、この7月で認定取得者が111名となった。業界では初の試みとなる。
同社では8年前からホースドクターカーという独自の体感・実演車を使用し、すでに約7000工場以上のユーザーを訪問。現場でのホースや継手に関する要望 や苦情を聞き、その困り事を解消するソリューション活動を実施してきており、ユーザーから好評を得ている。同活動は、ホース及び継手の高機能商品群「ホー ス配管安心セット」の販売実績の伸長にも寄与している。同商品群の売上は、昨年度で28%、今期上半期でも20%以上伸ばしており、さらに高機能商品群を 伸ばすためにホースドクター認定制度を実施することで販売支援をしていく。
ホースドクター認定制度は、ユーザーへの情報発信と現場での困り事改善の提案や、ユーザーの苦情情報を収集し、新商品開発に活かしてきた活動ノウハウを代 理店・販売店と共有し、協働活動で業界ユーザーとニーズの掘り起こしを実施することで、高機能商品群の販促支援をさらに強化するものである。
研修内容はホースと継手に関する技術的な基礎知識をはじめ、お困り事への対応方法やホースドクターカーの運営方法などを中心に、実際に体感・実演するなどの研修後、認定試験を受ける。
この資格を取得したホースドクターは、ユーザーの困り事解消のために高機能商品群から適切な商品を選定し、ユーザーの困り事を解消できる機会を大幅に増やすことで、受注増へ結び付けていくことが可能となる。
同社ではこの研修を継続的に実施し、販売店への情報提供やユーザーへの情報提供をさらに積極的に行うとともに、ホースドクターから得た情報を共有することと、収集した苦情要望を新たな商品開発で品揃え充実を図り、販促支援をさらに強化していくとしている。
2011年07月11日