ブリヂストンは3月15日、ツナシマ・サスティナブル・スマートタウン(ツナシマSST)(神奈川県横浜市)内の「横浜綱島水素ステーション」に高耐圧性の水素充填用ホースを納入した。
同製品はホース内部の補強層に耐水素脆化性を追求した高抗張力鋼線ワイヤーを採用し、さらに6層にすることで高耐圧性を実現。耐水素ガス透過性に優れる材料を内層に採用することで水素ガスの透過を抑制。また、充填時のホースの操作性を考慮した柔軟性を確保している。
水素ステーションで使用される水素は高圧で圧縮されており、車両への水素充填用ホースには高耐圧性が求められる。同社の水素充填用ホースは、国内の水素ステーションにおける水素充填時の最高圧力82MPaに対応。これまで、JXエネルギーの第1号水素ステーションをはじめ、全国各地の多くの水素ステーションで採用されている。
横浜綱島水素ステーションはJXエネルギーが運営、3月1日から営業を開始している。また、併設するショールーム「スイソテラス」(JXエネルギー運営)は3月15日に開所され、水素充填及び充填用ホースへの理解を深めてもらえるように充填模擬体験コーナーが設置されており、同社の水素充填用ホースも展示されている。
同ステーションは、ツナシマSST内の水素供給拠点であり、未来の水素社会をリードする情報発信型水素提供フィールドとして位置付けられている。同社は、高い耐圧性能を有した水素充填用ホースを通じて、当該施設の安全性の確保に貢献するとしている。