【合成ゴム特集】昭和電工 CR価格改定は喫緊課題

2017年04月10日

ゴムタイムス社

 昭和電工は昨年秋頃からのブタジエンを主とした原燃料価格の上昇に対応、同社のクロロプレンゴム(ショウプレン)全品種の国内販売価格を3月1日出荷分から42円/kg以上、値上げした。

 今後とも製品の安定供給を維持していくためには、自助努力によるコスト削減に加えて、顧客にコストアップ分の一部の負担を依頼せざるを得ないとし、値上げに踏み切った。同社では依然、ブタジエン価格が高止まり傾向にある中、充分なコスト転嫁が出来ておらず、2次値上げについても検討を開始中。また、海外市場についても昨年11月にt当たり420㌦、本年1月末にt当たり400㌦の値上げを実施しているが、ブタジエン価格の高止まりに対応できておらず第3次値上げについても検討中だ。

 同社の2016年12月期におけるクロロプレンゴム(CR)「ショウプレン」事業は円高影響により収益は伸びなかったがフル生産、フル販売が継続。期後半から為替が円安に移行したものの、原材料価格の高騰によるインパクトは大きく、収益を圧迫してい

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