ノブカワ(東京都千代田区、野田明志社長)の16年度上半期(16年4~9月)は減収ながらも増益だった。
15年度からスタートした中期経営計画「ニュー・ノブカワ・プロジェクト(NNP)」で掲げた目標である「3年間で効率性・生産性を150%に上げる」という取り組みが成果となって表れてきた形だ。加えて、原材料下落や売上構成が変わったことも増益要因となったという。
16年度通期では売上が微減、経常利益は約10%増が見込まれている。
需要分野では、建築・土木関係が好調、工業用品と自動車が堅調だった。
同社の事業はCMBを主体に、押出成型品との2本柱となっている。CMB事業に関しては、期の後半までやや不調だったが、2、3月に大口の受注があったことで盛り返した。
17年度の見通しについては、国内の景気が回復することやオリンピック需要が本格化することが期待できるとして、野田社長はCMBの売上高を2桁増、押出成形品についても増収の見通しを示した。
また、野田社長は増産に対応するため「ここ数年間で最高額の設備投資を行う」として、