デンカはCR(クロロプレンゴム)の国内向け価格を、3月21日出荷分から40円/kg以上の値上げを発表し、需要家と交渉を行なっている。海外市場でも安定供給と事業継続のため、昨年、10月1日から450ドル以上/t、400ユーロ以上/tの値上げを実施しているが、昨年末からは市況、コスト上昇分に見合う更なる価格修正に踏み切っており、全世界的なCRの価格修正に取り組んでいる。
足元の販売動向については、2016年後半には「数年低迷を続けていたコンベヤベルト、高圧ホース、建機用ホースなどの資源開発関連需要が一部回復」しているという。
中国市場では工業用品向けが好調推移、接着剤もハイエンド製品の販売が拡大している。なお、中国でのCRのアンチダンピングについては、この5月のサンセットレビューの裁定があり、その動向を注視している。
近年、市場が成長しているインドではメインの