オカモトは3月27日、茨城県牛久市に壁紙工場を新設すると発表した。来年3月に稼働する予定。
壁紙の多様な顧客ニーズに対応するため、従来の静岡工場(静岡県吉田町)に加え、茨城県牛久市の既存の物流施設に壁紙生産設備を導入して「つくば工場」とする。投資総額は40億円。敷地面積は約4万3000㎡。
昨年の住宅着工戸数は、前年比6・4%増の96万7237戸と好調に推移している。今後の市場動向としては、2020年の東京オリンピックに向けた建築物件の増加が見込まれ、さらにリフォームやリノベーションといった需要も見込まれることから、壁紙の製造能力を増強することにした。
同社はゴム・プラスチックの総合メーカーとして、産業用製品ではフィルム・壁紙・自動車内装材・テープ・食品衛生用品・食品用脱水・吸水シート・フレキシブルコンテナなど、生活用品ではコンドーム・カイロ・除湿剤・メディカル製品・手袋・シューズ・雨衣など、幅広い製品を生産している。
同社は中長期的な成長を遂げるため、今後3年間で国内・海外の工場を中心に総額120億円を超える設備投資を行い、品質・供給体制の強化を図り、顧客のさらなるニーズに対応していく。