横浜ゴムは3月28日、米国のSAE規格と欧州のEN規格に準拠した高圧ホースシリーズ「バーサトラン」を発売したと発表した。
現在、日本以外の高圧ホース市場では、石油・ガス開発、建設機械、産業機械用として、メーカー納入・補修向けともにSAE/EN規格品が広く使用されており、同社でも、すでに同規格の汎用ワイヤブレードホースを海外市場で販売している。
今回、高圧力・高耐久で品質・性能が特に重視されるスパイラルホースを品揃えすることで、ハイグレード・中グレード市場を中心に高圧ホースの海外販売を強化する。
バーサトランは、規格によって構造が決められ一般的に硬いとされるSAE/EN規格製品に比べ、素材の最適化によって柔らかく、最小曲げ半径を小さく抑えたのが特徴。また米国の鉱山向け難燃性規格(MSHA)に対応したカバーゴムも採用している。さらに同社の企業ロゴマークをカラーで刻印し、ヨコハマブランド製品であることを強調した。
販売を開始したのはSAE規格品として最高使用圧力42MPaの5サイズ、EN規格品として最高使用圧力42MPa、38MPaの2サイズで、今後、品種バリエーションを順次拡大していく計画だ。同社では、すでに日系建機メーカーで実績のあるJIS(ISO)規格に準拠した各種高圧ホースも海外市場で販売している。