朝日ラバーは3月29日、第12次3ヵ年中期経営計画説明会を都内で開催し、渡邉陽一郎社長が説明を行った。
同社では、2020年を見据えたビジョン「AR―2020VISION」に沿って事業を進めている。同ビジョンでは14年から16年を「V―1計画」、17年から20年を「V―2計画」としており、今回の中計はV―2計画に相当する。
V―1計画では17年3月期の連結数値目標として売上高80億円、同営業利益8億円としていた。
しかし、今回の計画では先行きの不確定要因を考慮し、20年3月期の売上髙目標を70~80億円と幅を持たせて設定。質的成長を目指すため、利益目標は額ではなく営業利益率8%以上とした。
また、環境の変化などを考慮して、随時見直すことになった。
V―2計画のスローガンは「弾性無限への挑戦」。中期経営戦略として①ゴム技術・コア技術・製品力を成長させる②経営基盤を磨き成長を加速する―の2点を示した。
また「誰にもまねできないゴム機能部品を開発していくこと」が同社の持ち味であるとして、埼玉大学との共同研究である15年度戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)を例に挙げた。
これは、ヒューマンアシスト技術の構築を目的に、色のバラつきが少なく、視認性に優れ、疲労低減特性のある自動車内装照明用LEDの蛍光体層の開発をテーマとして研究を進めているものだ。
事業分野については、従来の「自動車」「医療」「ライフサイエンス」「その他」の4分野を、「車載・照明」「医療・ライフサイエンス」「その他」の3分野に再編することにした。
車載・照明事業分野では、コア技術の一つである