JATMA(日本自動車タイヤ協会)は6月30日、2011年春の交通安全運動の期間内(5月11日~20日)に行った路上タイヤ点検の結果を発表した。
この点検では、高速道路(自動車専用道路含む)54台、一般道路156台の合計210台を点検した。
点検車両210台のうち、タイヤに整備不良があった車両は9台、不良率4・3%となり、これは昨年の点検結果に比べ9・2%の減少となった。 道路別では、高速道路のタイヤ整備不良率は5・6%で10・9%減少、一般道路では3・8%で3%減少した。
整備不良の内訳は、「タイヤ溝不足」で2・9%、次いで「偏摩耗」1・0%「空気圧不適正」0・5%の順となった。昨年と比較すると、「タイヤ溝不足」が 2・4%増加したが、「偏摩耗」で2・1%、「釘・異物踏み」で1・0% 、「空気圧不適正」で6・8%それぞれ減少した。
道路別を昨年と比較すると、高速道路では「タイヤ溝不足」1・9%増加したが、「偏摩耗」で3・0%、「釘・異物踏み」で1・5%、「空気圧不適正」で7・9%それぞれ減少した。
車両別にみると「乗用車」の3・1%(10年結果に比べ11・0%減少)、「貨物車」7・3%(同、2・7%減少)と両グループ共に減少となっており、「特種車」を含めた全体でも昨年の結果に比べ9・2%減少した。
今回の結果では、「タイヤ溝不足」が10年結果に比べ2・4%増加し、整備不良率で、ワースト1位(2・9%)となったが、「偏摩耗」、「釘・異物踏み」、「空気圧不適正」は減少した。
同会では今後も引き続き「4月8日タイヤの日」をはじめとした、年間を通してのタイヤ点検実施に加え、タイヤ使用管理リーフレット配布等の安全啓発活動を展開していくとしている。
2011年07月11日