クラレ 業界初の広幅タイプのポバールフィルムを増産

2011年10月06日

ゴムタイムス社

 ㈱クラレは、液晶ディスプレイ(LCD)の基幹部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムを西条事業所(愛媛県西条市)で増設すると10月5日、発表した。
 LCD市場は、液晶テレビの世界的な普及に伴い、着実な成長を続けており、中でも40インチ以上の大型液晶テレビは、今後大きな伸びが見込まれ、光学用ポバールフィルムの需要は今後も拡大基調となることが予想され、安定供給体制の維持のため、生産設備の増設を決めた。
 現在、12年度 第1四半期の稼動を目指し、年産2000万平方㍍の増設を進めており、13年6月には現状の年産1億6000万平方㍍が同2億1200万平方㍍まで拡大する。投資額は約130億円。
 今回の増設系列は、大型液晶テレビ向け偏光フィルムの生産効率向上に貢献するため、業界初となる5000㍉クラスの広幅タイプの生産を行う。

 

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