東京材料の2011年3月期決算 大幅な増収増益決算に

2011年07月11日

ゴムタイムス社

東京材料㈱(柿沼秀一社長)の2011年3月期決算は売上高が839億7400万円、前期比21・7%増、経常利益13億2000万円、同51・4%増の大幅な増収増益となった。当期純利益も7億5400万円、同55・5%増となった。 収益は高付加価値商材の発掘、在庫圧縮等経費の削減が寄与。 売上高は合成ゴム・合成ラテックス・ゴム用薬品・カーボンブラックなどの合成ゴム販売が前期比28%増の520億円となり、売上高構成比は62%となっ た。
エコカー補助金等の景気浮揚策の継続もあり、自動車生産台数が増加したこととあわせ、親会社の日本ゼオンからの国内外の商流移管がありゼオン品の売上 高が増加した。 合成樹脂販売は前期比8%増の200億円となった。自動車部品関連顧客へ新規仕入れ先の商品を展開する等新規商材の発掘を積極的に進める一方、電子部品関 連ではタッチ・パネル用途の周辺部材に扱い品目が拡大した。光学部材用高機能樹脂・フィルムは海外需要が堅調であった。 輸出海外事業は日本ゼオンからの業務移管もあり、前年の205億円から276億円、同44%増と大幅に増加し、売上高に占める輸出の割合は前年の30%から33%へと拡大した。 海外子会社は米国をはじめとして東南アジア各国も日本と同様に回復(前年比暦年の円換算合計で44%増)。 新たにスタートする新3ヵ年計画の初年度に当たる2012年3月期の業績は、下期以降の回復を見込み売上高、利益ともに前期並みを見込む。

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