豊田通商㈱(加留部淳社長)は世界初「窓用遮熱・断熱フィルム」の試験販売を11月より開始する。
同製品はナノテクノロジーを活用した次世代光学材料の製造販売を行うベンチャー企業のグランデックス㈱と機能性フィルムの製造販売を行う東洋包材㈱が製品化に向けて共同開発をしたもの。
グランデックスが開発した次世代光学材料「ナノバールーンシリカ(二酸化ケイ素でできた中空状の40~100nmのナノ粒子)」を東洋包材洋包材の既往技術の窓用遮熱フィルムに添加した。ナノサイズの空気がフィルムに入ることにより遮熱フィルムに断熱効果が付与できる。
また名古屋工業大学が行った実証試験では同製品を使うことで30%の消費電力削減効果が確認され、暖房需要が見込まれる冬場に向けて活用が期待されているという。
今後、試験販売およびモニタリングの結果を踏まえ、オフィス・工場、学校などの法人を対象に、2012年4月より正式販売を行う予定。