㈱アシックスは6日、ホテルイースト21東京で、「アシックス」ブランドの事業展開について発表した。 冒頭の挨拶で、土方政雄アシックスジャパン営業本部副本部長兼マーケティング統括部長が春夏シーズンの主な方針を説明。「アスレチックスポーツ」、「ス ポーツライフスタイル」、「健康快適」の3つの事業領域において、市場のトレンドに応じたコンセプト商品を拡大しながら、商品の独自性を明確に打ち出す マーケティングとプロモーション活動などにより訴求力を高め、事業拡大を図るという。主な方針として、多様化するランニング市場への対応強化策として、 「ナチュラルランニング」をコンセプトにした新シリーズ「33(サーティースリー)コレクション」を展開する。ジェネラルアスレチックカテゴリーでは多様 化する売り場やユーザー志向に対応した新デザインのトレーニングウェアを新たに展開する。また、「BC WALKER(ビーシーウォーカー」からシェイプ アップ効果が期待できる「BC WALKER SHAPE(ビーシーウォーカーシェイプ)」を新たに展開する。「接触涼感」素材「サイバークール」を今期 を代表する機能素材として打ち出す。「アクティブビューティライン」の名称を「AYAMi(アヤミ)」に変更し、海外で使用している和名の同ブランドをグ ローバル統一で採用する。―などを掲げた。
同社は上記の商品を12年度の柱として考え、さらに主力商品の広告を強化していくために、今まではTVコマーシャルを控えていたが、今期からTVコマー シャルを機軸とした広告訴求を考えていると述べた。次に、新たな主力商品の説明を渡辺博司プロダクツマーケティング統括部長が担当。プロジェクターを使用 しながら、商品のメカニズムやそれぞれの商品の特長を順を追ってわかりやすく解説した。最後に、平本博アシックスジャパン営業本部副本部長から、主力商品 の国内営業戦略についての説明が行われた。発表終了後の質疑応答では、震災後の経営対策など多くの質問がなされていた。