川口化学の中間期連結 売上高は35億円強に

2011年07月11日

ゴムタイムス社

川口化学工業の2011年11月期第2四半期連結決算は、売上高35億4800万円、営業利 益1億2600万円、経常利益1億2200万円、四半期純利益は1億900万円となった。連結決算として四半期連結財務諸表の作成初年度であるため、前期との比較は未開示。 同社グループは、原材料や人員の確保並びに生産体制を柔軟に変更することによる生産能力の確保、増強を行い、変化の激しい市場動向を的確に捉えた生産体制の強化を進め、主力のゴム薬品、環境用薬品に加えて機能性化学品の拡販や新製品戦略の展開を行った。 ゴム薬品については、3月に発生した東日本大震災の影響により、自動車生産並びに販売台数は大幅減少し、主要顧客のタイヤ、ゴム工業用品、合成ゴム用途に おいて生産活動に大きな影響を与えたが、全社をあげて顧客の需要に合わせた生産販売に注力した結果、売上高は増加した。 輸出も円高が進行し、厳しい環境で推移したが、中国をはじめとするアジア各国の市況に合 わせ、販売活動を強化し、維持拡販に努めた。以上の結果、同部門の売上高は21億8300万円となった。 樹脂薬品は、自動車産業用途の需要は震災により減少した。海外顧客は需要増減があったが、全体としては売上げを伸ばした。以上の結果、売上高は5億1300万円となった。 中間体は、界面活性剤中間体は震災の影響から減産を余儀なくされ販売は減少した。染顔料中間体は、一部製品の輸出向けが減少して売上高は減少した。医薬中 間体は機能性化学品で販売が増加したが、農薬中間体は売上げの増減があった。以上の結果、同部門の売上 高は3億6400万円となった。 その他部門は、環境用薬剤や潤滑油向け薬品などがあり、売上高は4億8500万円となっ た。 通期(2011年11月期)の連結業績は、売上高72億円、営業利益2億2000万円、経常利益 2億円、当期純利益1億7000万円を見込んでいる。

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