8月25日、83歳で亡くなった香取健一氏(東洋ゴム工業㈱元社長)のお別れの会が10月11日、大阪・リーガロイヤルホテルタワーウイング「光琳の間」で開かれた。
午前11時30分から開始されたが、故人の人柄を反映し、開始直後から祭壇に向かう参列者の行列ができ、××人を超す参会者が想い想いに献花を捧げ、最後の別れを惜しんだ。
香取氏は昭和2年10月3日、岡山市磨屋町生まれ、昭和28年東京商科大学(現一橋大学)卒、同年東洋ゴム工業㈱入社、以後、直需営業畑を歩み、昭和56年取締役直需営業本部長に就任、常務取締役、専務取締役、副社長を歴任後、平成元年社長に就任した。平成5年会長、平成6年相談役、平成11年に特別顧問に就任。平成20年社友。
参列者に配布された故人の経歴書には「社長在中は、“顧客にとっての価値を創造する”を提唱し、全員参加の「CSS活動」を陣頭指揮のもと強力に推進した。一方、長期ビジョンを策定し、開発型企業への転換、既存事業の再構築、新事業の推進、風土・制度改革などの諸施策を次々と展開し、収益構造の改善と企業総合力の強化に尽力した。
また日本ゴム工業会の常任理事、相談役並びに顧問、日本自動車タイヤ協会の理事、相談役並びに副会長の要職を歴任し、わが国のゴム業界並びに自動車タイヤ業界の安定的発展に貢献した。
経済界においては、経済団体連合会通商対策委員会並びに理事、関西経済連合会国際問題委員、大阪工業理事を永年勤め、経済界を通じても広く社会に貢献した」と記されていた。
献花を終えた参列者は喪主らと挨拶を交わし、会場で懇談した。在りし日の香取氏の写真が数多く掲出され、各人が香取氏との想い出を語り、故人の冥福を祈った。