三菱化学は6月30日、東日本大震災以降停止していた鹿島事業所(茨城県)の第1エチレンプラント(年産34万3000㌧)が同日、稼動再開したと発表し た。これに伴い、エチレンやプロピレンの供給を受けるEO、EG、ビスフェノールA、PP、PEなどの誘導品設備も7月初旬から順次、操業を再開する。
年産43万5000㌧能力の第2エチレンプラントについては復旧作業が進み5月20日から運転を再開、同プラントは6月末から実施する予定だった定修を8月末に延期する。
経産省化学課の調査によると、三菱化学のエチレン生産能力は2009年12月末の127万8000㌧から、10年12月時点では121万5000㌧(いず れも定修実施年)に変更になった。これについて同社では「設備規模そのものは変更はないが、運転条件を変えて、その分プロピレンが多く出るようにしたい」 としている。
三菱化学のエチレン生産能力は、鹿島1号機が34万3000㌧、鹿島2号機は43万5000㌧、水島事業所は43万7000㌧で合計は年産121万5000㌧の能力を有している。
2011年07月11日