ポリプラ 断熱成形技術、樹脂特性の軽量化設計など3技術を開発

2011年10月18日

ゴムタイムス社

 ポリプラスチックス㈱(後藤昇社長)は12日、ユーザーが新たな部品を開発する際に活用できる技術として、断熱成形技術の「アドバサーモ」、金属と樹脂の接合技術である「レザリッジ」、樹脂特性を考慮した軽量化設計「練成解析」を、それぞれ開発したと発表した。
 断熱成形技術「アドバサーモ」は、金型のキャビティ部分を熱伝導性の低い材質でコーティングした金型を用いる射出成形技術。高結晶化、表面平滑化による品質向上、アニーリングレス、金型温度を上げるのに伴って発生が増加したバリを低減することも可能にした。またハイサイクル化によるコスト削減も実現する。
 金属と樹脂の接合技術「レザリッジ」は、ヤマセ電気株式会社が基本技術を確立し、同社と共同で市場展開を進めている技術。レーザー処理により、接合に適した金属表面を形成し、同社材料技術と射出成形技術により、樹脂と金属を強固に接合する方法で、品質が向上、し、部品点数の削減も可能。また工程時間の短縮によるコスト削減もでき、薬品・化成品を使わないことで環境負荷の低減を図れる。
 樹脂特性を考慮した軽量化設計「練成解析」は、複数のシミュレーションソフトと弊社設計ノウハウを組み合わせ、部品の軽量化を進めながら、耐久性向上やそり変形低減を達成できる最適な製品形状を導く独自の設計手法である。
 同社は今後も、さらに高度なソリューション技術が提供できるよう開発を推進していく。

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