川口化学工業の11月期第3四半期連結決算は、売上高52億4800万円、営業利益1億4900万円、経常利益1億4800万円、四半期純利益は1億4000万円となった。
同社グループは、生産に必要な原材料や人員の確保並びに電力制限への生産対応を適時に実施することで供給能力の確保、増強を行った。第1四半期連結累計期間が四半期連結財務諸表の作成初年度であり、累計期間比較は公表していない。
ゴム薬品は、国内では東日本大震災の影響が大きく大幅減となったが、震災後、タイヤ並びに合成ゴム生産が堅調に推移し売上げは伸長した。輸出は円高の為替進行により、売上げは減少した。以上の結果、ゴム薬品事業の売上高は32億1500万円となった。
樹脂薬品は、アクリル酸・アクリル酸エステル・ABS樹脂・MMA等の生産拡大により需要は増加したが、円高の進行により競争が激化。以上の結果、樹脂薬品事業の売上高は7億3900万円となった。
界面活性剤中間体は、震災の影響により原料調達に一時支障が発生し、減産を余儀なくされ、販売は減少。染顔料中間体は国内で売上げを伸ばした。医薬中間体は、機能性化学品の売上げが増加した。以上の結果、中間体事業の売上高は6億1300万円となった。
通期の業績予想は、売上高72億円、営業利益2億2000万円、経常利益2億円、当期純利益1億7000万円を見込んでいる。