中国石化 露シブール社と提携、合成ゴム生産で合弁会社

2011年10月15日

ゴムタイムス社

外電によると中国石化は11日、ロシア最大の石油エネルギー大手Sibur(シブール)社と協力協定を結んだと発表した。両社は合弁で合成ゴムの生産会社を設立する。

 中国石化によれば、合弁会社はロシアと上海市にそれぞれ設立する計画で、シブール社の生産技術を導入して合成ゴムの一種であるニトリルゴムを生産する。上海工場の年間生産能力は5万トンで、両社は天然ガス化学工業や非在来型エネルギー資源の開発、応用についても全面的な協力を進める方針だ。

 シブール社のDmitry Konov CEO(最高経営責任者)は、「わが社には合成ゴムの製造に関する先進技術がある。中国石化との協力を通じて、中国の合成ゴム市場の需要をさらに開拓できるだろう」と自信を示した。

 シブール社はロシアを含む東欧最大規模の石油化学企業で、プラスチック、ゴム、鉱物質肥料、タイヤ、工業用ゴム製品の製造などを幅広く手がける。2010年の売上は75億ドルで、各種石油化学製品の生産量は1650万トンを超える。

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