横浜ゴムは3月22日、「CIK―FIA(国際カート委員会)」公認のレーシングカート用タイヤを21日に発売したと発表した。
CIK―FIAの新しい公認期間である2017~19年用のタイヤとして発売した。4・5×10・0―5~7・1×11・0―5の6サイズで、価格は全てオープン。
ドライ用は「ADM」(F/Zプライム)、「ADH」(F/Zオプション)の2種類。KF/OK(ダイレクト)車両用とKZ(ミッション)車両用とに分かれていた製品体系を統一することで、ユーザーの利便性に配慮した。
CIK―FIAの摩耗基準をクリアしつつ、どちらの車両でも、より優れた操縦性と安定した性能発揮を実現すべく構造・形状・コンパウンドのあらゆる面を見直した。ウェット用の「ADW」は好評だった従来モデルの「ACW」をベースに最適化を図ることで、ヘビーレインからハーフウェットまでの幅広い領域でさらに優れた操縦性を発揮する。
今後は従来品であるJAF(日本自動車連盟)指定のカート用タイヤ「SL07」「SL83」「SLJ」「SL03」、レンタルカート用タイヤ「ED」、全天候型タイヤ「YRA2」と合わせ、さらなる展開を目指していくことになる。
レーシングカートはモータースポーツ界の登竜門として、F1など世界のトップカテゴリーで活躍するドライバーを数多く輩出している。また、自動車免許のいらないモータースポーツとして、子供から大人まで幅広く人気を集めている。
同社は全日本カート選手権OK部門への参戦に加え、ジュニアカート選手権のFP―ジュニアCadets部門にワンメイクタイヤを供給するほか、海外でもアジア・カーティング・オープン選手権やフィリピン、タイなどのサーキットレースを幅広くサポートし、レーシングカートの普及に努めている。