JSRは4月3日、東京・汐留の本社で2017年度入社式を開催し、本社採用の新入社員43人に小柴満信社長が訓話を行った。
小柴社長は最初に、世界の政治・経済情勢、事業の現状、今後の方針を説明。その中で、世界の先進IT関連企業との取り引きを通じて、AI 、ビッグ・データ、IoTなどのデジタル技術の革命に影響を受けるため、今後、加速度的に起きる産業や社会構造の変化に対応する体制作りに着手し始めていることを紹介した。
また、社会や産業の構造的な変化によって、企業の在り方、個人の価値観、企業と個人の関係は大きく変わるとの認識を示し、「Materials Innovationを企業理念に掲げる当社にとっても、デジタル革命は事業領域だけでなく、会社の仕組み、個人の仕事の内容や位置づけまで大きく変えるものになるだろう」との見通しを述べた。
その上で、新入社員に期待することとして、旧世代の社会人とは異なる、多様な価値観、固定観念にとらわれない自由な発想、デジタルネイティブ世代の吸収力と柔軟性を挙げた。そして、お互いに切磋琢磨し、各自が「いつか自分が会社を変えていこう」という気概を持って行動することを求めた。
最後に、職場の安全は企業活動の大前提だとして、「自分で守るということを肝に銘じて、元気で活躍してほしい」と呼びかけた。