国際ゴム研究会(IRSG)がまとめた世界の新ゴム消費量によると、16年は2721万1000tで、前年に比べ1・6%増加した。新ゴム消費量で1位の中国は前年の減少から増加したのに対し、米国は前年の増加から減少に転じた。また、前年4位のインドは日本を抜いて3位に浮上した。
中国は900万5000tで同1・3%増となり、2年ぶりに前年を上回った。中国国内の自動車産業は生産・販売とも好調に推移し、これが消費量の増加に寄与したと思われる。
2位の米国は284万3000tで同2・1%減となり、前年の増加から減少した。米国経済の堅調さを反映し、14年(同6・7%増)と15年(同4・2%増)は前年を上回ったものの、3年ぶりに前年を下回った。
3位はインドの162万5000tで、同5・8%増。BRICsの中で高い経済成長率を維持するインドは、新ゴム消費量も増加基調にある。
4位の日本は155万tで同2・4%減となった。国内自動車生産の低迷や資源関連の低迷などの影響を受け、2012年以降、減少傾向で推移している。
5位はタイの114万8000tで前年比7・2%増となり、上位5ヵ国が全消費量に占める割合は約6割