住友理工は4月7日、JPタワー名古屋で3月30日、工務店向けの「地震に強い家づくりセミナー」を開催し、東海地方の工務店や関係者約70人が来場したと発表した。
同セミナーは、昨年4月に発生した熊本地震以降、繰り返しの地震に耐え、住み続けられる家づくりへの意識が高まっていることから開催した。日経ホームビルダーの桑原豊編集⻑(当時)を招き、第1部で「今求められる住宅とは〜熊本地震を踏まえての強い家づくり〜」と題して講演を行った。
第2部では、同社化工品事業部の小谷宗男参事が「制震の仕組み」について講演。また、同事業部免制振デバイス技術部の野村武史部⻑が、木造住宅用制震システム「TRCダンパー」が地震の揺れを吸収する仕組みや、実大実験結果について説明した。
TRCダンパーは地震時に木造住宅の損傷を低減する制震装置である。新築だけでなく、リフォームにも対応している。ダンパー本体に内蔵された特殊粘弾性ゴムが伸び縮みすることで、地震エネルギーを熱エネルギーに瞬時に変換・吸収し、住宅の揺れを抑えることができる。また、経年変化が少なく余震や繰り返しの地震にも高い効果を発揮する。
同社は今後、大阪や東京などでも同セミナーの実施を計画している。