小松原(和歌山市、玉置篤社長)の16年8月期は、売上高は前年度比で横ばいだったものの、利益面ではわずかながら改善した。売上の構成比はゴム設備機械が20%、衣料向け繊維機械が50%、IT関連設備が30%。IT関連設備が好調で、電池関係のOEM受注が増加したことが貢献した。
IT関連では、自動運転技術などもあって、今後も伸びが見込まれている。さらに、各分野で前年度の受注残も万遍なくあることから、今年度の通期業績予想は増収増益の見通しだ。
ゴム設備機器の分野で現在、同社が期待しているのは「クーリング・加熱ドラム装置」である。これは、冷却水または蒸気をドラムに通すことで、シート状のワークを冷却・加熱していく装置で、バッチオフとして使用できる。
通常、ドラム・ロールを製作する場合、切削加工とメッキ処理を行う。しかし、切削タイプは加工上、胴部の材料が厚くなってしまい、冷却効率が悪くなる。
同社のクーリング・乾燥ドラム装置は独自の技術により、