コベストロジャパンは4月17日、東京ビッグサイトで19~21日に開催される医療機器の製造・開発に関するアジア最大の展示会・セミナー「MEDTEC Japan 2017」に出展すると発表した。
同社はここ数年、医療機器向けポリウレタン原料「バイメディックス」シリーズとして、医療・衛生材料向けのフィルム、親水性の発泡フォーム、粘着剤用原料の開発を行ってきた。
バイメディックスの主な用途は創傷被覆材で、ポリウレタン原料は柔らかい素材であるため、皮膚に近い感触で長くつけていられることと、フィルムや粘着剤は通気性が良く、フォームは高い吸収性と保水性があるため傷口のモイスチャーマネジメントを最適化できるのが特長だ。
同社がこの展示会で新たに着目しているのが、「ウェアラブル」製品への応用である。ウェアラブルパッチは、皮膚に添付して装着する小さな電子デバイスで、身に着けたまま移動ができる。ウェアラブル・テクノロジーズによると、世界のウェアラブルパッチ市場は2020年までに44億USドルに達すると予想されており、日本でも高齢化社会に伴い今後ますます注目されると見られている。
コベストロはポリウレタンフィルム、粘着剤原料、フォームのソリューションプロバイダーとして、これまでのノウハウを活かし、使用者の安心感を高められるウェアラブルパッチに向けた原料の応用開発を進めている。