横浜ゴムのコンベヤベルト事業の16年12月期は減収となった。国内はここ数年、厳しい状況が続いていたが、16年度は売上が微増、利益についても回復基調となった。一方で海外向けが不振で、全体に影響した。
同社の国内での主な需要先は製鉄とセメントで、国内の売上増の要因は製鉄向けが増加したためだ。
工業資材販売部の森重道部長によれば、コンベヤベルトは成熟産業で、新製品が急に売れることはほとんどない。10~15年かけて認知され、高付加価値製品が浸透していくという地道な作業が求められる。国内の粗鋼生産は年間を通じてはそれほど好調ではなかったが、その作業が少しずつ結実してきたという。
海外については、厳しい環境下にありながら、東南アジアは売上を維持した。東南アジアで需要が多いのはインドネシア・フィリピン・マレーシア・ベトナム。オーストラリア・インド・中国に比べると事業規模は小さいものの、「高機能商品を供給できる現地メーカーがないこともあり、チャンスは
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