独ランクセスは4月19日、「テペックス」がグローバルな自動車メーカーの小型車向けドアモジュールキャリアに新たに採用され、自動車用のキャリアメーカーであるエルリングクリンガーAGにコンポジット素材を供給すると発表した。
同社はそのため、ドイツのシステムサプライヤーであるブローゼ・ファールツオイクタイレと契約を結んだ。
テペックスは連続繊維で強化された半仕上げ熱可塑性コンポジットシート。大量生産が可能で、部品の軽量化に適しているため、採用する自動車メーカーが増えている。
欧州地域におけるエルリングクリンガー社へのテペックス・コンポジットシートの提供は、テペックスの開発と製造を担う、ランクセスグループ傘下のボンドラミネーツ社が行う。
今回採用されるドアモジュールキャリアは、「テペックス」を直接金型内で成形し、バック射出成形するハイブリッド成形プロセスにより製造されている。
同素材を4つのドアモジュールに使う場合、スチールと比較して、重量は車1台につき約5kgの低減が可能になるという。