取材メモ 世界に広がる化学物質規制

2017年05月01日

ゴムタイムス社

 化学物質の規制強化が国際的な潮流になっている。EU(欧州連合)のリーチ規制やローズ指令に倣い、「中国版ローズ」「インド版ローズ」などアジアでも化学物質規制に対する法制化が進んでいるからだ。

 リーチ規制は、EU内での化学物質の登録、評価、認可及び制限に関する規制。規制対象の化学物質は、環境や人体に非常に高い懸念を抱かせる「高懸念物質」と呼ばれている。

 ローズ指令は、欧州で鉛・水銀・カドミウム・六価クロムなど有害物質の電気・電子部品への使用を制限する法律で、少なくとも4年に1度見直しが行われることになっている。2011年に見直した改正ローズ指令(ローズ2)では、これら禁止6物質に4物質を追加して合計10種類とした。

 追加物質の中には現在、日本国内で普通に使われているものもある。特にDEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)

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