国内外のゴム工場の基幹設備には欠かせないゴム用機械の製造・販売を手掛けるダイハン(東京都大田区、森大作社長)。
16年9月期を振り返ると、精練や成形、押出分野の受注バランスがよく、大型案件も獲得できたことから増収増益だった。
国内については、新たに国内企業がラインを新設する需要は少ないものの、設備の老朽化対策などで、機械のメンテナンスや更新需要が多かった。また海外では、日本、中国、タイの三拠点で構成されたサプライチェーンを構築しているが、中国はまだ回復途上であり、タイもタイ国内の景気減速により、需要の伸びが落ち着いた状況だったという。
売上比率は国内が7割、海外が3割とほぼ前年と同じ傾向になっている。
足元の動向については、押出分野の動きが若干落ち着いているものの、前期に引き続き精練分野で更新需要があり、成型分野に関しては国内で堅調に推移している。
その結果、通期の見通しについて、森社長は「前期の大型案件を