JSRは4月24日、都内で決算説明会を開催し、清水喬雄上席執行役員が2017年3月期連結決算の説明を行った。
売上高は3905億9900万円で前期比1・0%増、営業利益は323億7000万円で同5・9%減、経常利益は362億6400万円で同7・8%増、当期純利益は300億7800万円で同25・0%増となった。
清水上席執行役員は売上高について「上半期は円高の影響で厳しい状況にあったが、下半期は堅調な需要に加え、上半期に比べ円安で推移したことで増収となった」と述べた。
営業利益は円高などで減益。経常利益に関しては、前期は為替差損があったのに対し、今期は為替差益が発生したことなどにより増益となった。
純利益については、持ち合い株の解消のため投資有価証券を売却したことや、事業売却などで大幅増となった。
セグメント別では、エラストマー事業の売上高は1853億4500万円で同3・4%増、営業利益は83億4000万円で同11・3%増となった。
販売数量は69万5988tで同8・8%増。国内はタイヤ向けがやや不調で全体として前年並みだったが、国外はタイヤ向け・タイヤ向け以外のいずれも増加した。品種別ではS―SBRが引き続き順調に伸びた。
売上高については、年度前半の円高と市況により、販売数量増ほどには伸びなかった。営業利益も上半期は円高と市況で低水準だったが、年度後半に