ゴム張り手袋で国内トップシェアのアトムは16年度上期(16年8月~17年1月)の売上動向は、小売店の販売は厳しい状況にあるのに対し、食品関連や自動車関連などの工場向けの直販は伸びをみせ、全体としては対前年同月比で微増収となっている。
ホームセンターやワークショップで手袋の売場面積は広がっているが、中国を主とする海外製品が国内市場に流入し、価格競争はさらに激しさを増している。しかし利益が出にくい状況となるなか、「安価な海外製品との差別化を図り、潜在的ニーズを掘り起こすことが必要」(同社)とし、積極的な製品開発を進めている。
そのなかで、同社は注力製品として、次の3つの製品を挙げている。
まず一つ目は「ハイパーグリップス」シリーズのさらなる充実だ。耐切創手袋の品揃えでは定評のある同社は、新素材として東洋紡株式会社が開発した超強力ポリエチレン繊維「ツヌーガ」を採用した製品を新ラインナップとして16年11月に発売し、注目を集めている。
白とブルーの2色で展開し、特にブルーは異物混入時に発見しやすい色として食品関連工場などで多く採用されている。
二つ目は振動軽減手袋のNEWしんげんくんだ。これまでフリーサイズで