家庭用・作業用・業務用の各種手袋を製造・販売するオカモト(東京都文京区、岡本良幸社長)は、16年4月に組織変更を行い、家庭用の炊事用手袋を従来の手袋・メディカル部から生活用品部の扱いとした。
医療生活用品マーケティング室の黒川耕士部長は、生活用品部の扱いにした炊事用手袋の1年目を振り返り、「積極的に販売したというよりはむしろ機能を有する商品に特化して売り込みを図ってきた」と語り、「今シーズンは新たな機能品を投入していく」としている。
炊事用手袋の注力商品は現在、「はめごこちサラサラさらキュッと!」である。
「さらキュッと!」は、洗剤を使用しても指先部分がすべりにくい「すべり止め強化加工」や、指先が破れにくい「ダブルコート構造」、手袋内側がべたつきにくい「フェザータッチ加工」などを施しており、他社にない特長を持ったビニール手袋。
また、「マリーゴールド」は疲れにくい自然な指先デザイン、作業中のズレを防止する特殊しぼりのギャザー加工などが特長の天然ゴム手袋で、世界各国で愛用されるロングセラー商品となっている。
炊事用手袋で新たな機能品を開発・発売するにあたり、同社はマーケティング調査を実施した。それによると、炊事用手袋では、指先が破れづらい、着脱しやすい、使用中に水が入らないといった消費者ニーズがあることが