日東化工の17年3月期 不採算製品の絞り込みなどで増益に 

2017年05月01日

ゴムタイムス社

 日東化工は4月28日、都内で2017年3月期非連結決算の説明会を開催した。

 売上高は79億4900万円で前年同期比13・8%減、営業利益は3億1500万円で同93・8%増、経常利益は3億400万円で同103・1%増、当期純利益は3億3000万円(前期は1億2000万円の当期純損失)となった。

 売上高は、一昨年から実施している構造改革で一部不採算製品の絞り込みを進めたことにより、各製品群とも減収となった。

 一方、利益はこれら不採算製品の縮小による利益率上昇や「稼働率向上に伴う原価低減推進、さらに原材料価格やユーティリティー費用が低水準で推移したこともプラスに寄与した」(小平英希・経理グループマネージャー)。これにより、利益面はいずれも増益で、当期純利益は過去最高となった。

 セグメント別では、ゴム事業全体の売上高は57億4100万円で同12・1%減だった。

 ゴムコンパウンドの売上高は自動車関連の国内需要の低迷に加え、原材料価格の下落に伴う販売価格の低下もあり、28億3000万円で同14・0%減となった。

 シート・マットについては、マットは主力製品のクッションマットが堅調に推移したものの、シート市場全体が低迷した

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