日本システム開発は5月8日、「配合設計支援システムMDSS」の最新版(Ver・4・3)を12日にリリースすると発表した。
MDSSはゴムの配合設計における、配合データの有効活用や技術継承などの様々な課題を解決するコンピュータシステム。MDSS導入企業と、配合データ管理のシステム化で相談を受けた企業からの意見・要望を基に新機能を搭載した。
配合・試験データの登録や管理がより柔軟に設定できるようになり、過去の登録データに対する検索や絞り込みなどの操作性も大幅に向上した。利用者は配合データの一元管理や作業時間の短縮につながる業務効率化を、一層推し進めることができるようになる。
主な機能としては、物性における温度や時間などの試験条件を細かく設定して管理できるようになるとともに、物性の規格値を設定することで、規格範囲から外れた物性値には、色が付いて識別がしやすくなった。
また、原料ゴムの「基本硬さ」と配合剤の「硬さ変化」の数値をマスターで設定することにより、配合時の硬さ予測が可能になった。素練り、未加硫での混練り、加硫練りなど、段階的にミキサーなど使用機械が変わるプロセスを登録し、使用機器ごとに投入原料や練り条件を管理できる。
さらに、ひとつの開発テーマで複数回試作を行い、決定配合にコードを割り振った場合などにピンポイントで検索ヒットさせることもできるようになった。その他、各種マスターで大項目から選択可能なことや、検索結果で詳細確認対象の絞り込みが行えること、各配合ごとに残したメモをツールチップでポップアップ表示するなどの機能も搭載している。