先週は日本にとっても大きな意味を持つ、2つの大統領選挙が行われた。1つはフランスであり、もう1つは韓国である。
フランス大統領選の決戦投票では、エマニュエル・マクロン候補が勝利した。これにより、英国国民投票でのEUからの離脱支持派の勝利、米国大統領選挙でのドナルド・トランプ候補の勝利による、保護主義的な動きに歯止めがかけられることになったと言える。
フランス大統領選の第1回投票で1位になったのは「親EU」の立場を取る中道・無所属のマクロン候補。2位には「反EU」を主張する極右・国民戦線のマリーヌ・ル・ペン候補が入った。過半数に達する候補がいなかったため行われた決選投票は、英米の動向から結果が注目されたが、マクロン候補が勝利したことで、EUを重視する方向性が維持されることになった。
欧米各紙の論調は、この結果が