東ソーは5月10日、都内で決算説明会を開催し、河本浩爾経営管理室長が2017年3月期連結決算の説明を行った。
売上高は7430億2800万円で前期比1・4%減、営業利益は1112億1600万円で同60・2%増、経常利益は1130億9400万円で同71・8%増、当期純利益は756億6400万円で同90・7%増となった。
河本室長によれば、営業利益と経常利益は前年に続き過去最高となった。当期純利益も過去最高だった一昨年を更新している。なお、経常利益の増益幅が営業利益段階より拡大したのは、為替差損が前年に比べ約40億円減少したためだ。
売上高の増減要因については、数量要因で約283億円のプラスとなったが、価格要因で約390億円のマイナスとなったことで減収となった。価格のうち為替の影響が約260億円となっている。
売上高をセグメント別に見ると、石油化学事業は約137億円の減収。ナフサ価格下落に伴うオレフィン製品とポリエチレンの値下がりが主な要因である。
クロル・アルカリ事業は約2億円の減収。ウレタンとPVCの販売が増加し、数量要因では約131億円の増収となったものの、PVCの国内価格が下落したことと、輸出と海外子会社の売上高が円高で減少したことなど価格要因で約133億円の減収となり、全体として微減となった。
そのほか、機能商品事業は約13億円の増収、エンジリアリング事業は約24億円の増収、その他事業は約6億円の減収となっている。
営業利益の増減要因については、数量要因で約90億円、交易条件で