丸尾カルシウムの2017年3月期連結決算は、一部扱い商品の減少並びに海外売上が円高の影響を受けた結果、売上高は118億700万円で前年同期比2・1%減、営業利益はIT素材並びに建設関係需要伸びによる化合品売り上げの増加、安定供給を目指した設備改良による稼働率の向上、生産コスト改善施策の実施により、5億6900万円で同40・4%増、経常利益は受取配当金の増加、為替差損の減少などもあり6億9100万円で同43・1%増、親会社株主に帰属する当期純利益は4億9700万円で同60・7%増となった。
2018年3月期通期の連結業績予想は、主に塗料会社からのOEM生産終了に伴う売上高減少の結果、売上高が116億円で前期比1・8%減、工場燃料費の上昇、安定供給のための設備能力増強投資を見込み、営業利益が3億6000万円で同36・8%減、経常利益が4億3000万円で同37・8%減、親会社株主に帰属する純利益が2億9000万円で同41・7%減を見込んでいる。
次期には、IT素材、精密化学品用途等の成長分野でのシェア拡大、自動車用部材、建設用資材等の既存分野での安定供給、製品改良によるシェアの維持拡大を目指すだけでなく、ITを活用した効率的な生産体制の構築に注力
する。