ニチリンの2017年12月期第1四半期連結決算は、売上高は150億8400万円で前年同期14・8%増、営業利益は24億円で同15・7%増、経常利益は23億2100万円で同26・2%増、四半期純利益は13億6900万円で同40・8%増となった。中国市場では販売数量増に加え、生産性改善活動による効果で営業利益は倍増した。
日本では、顧客の国内販売は回復傾向が鮮明になり、海外需要も堅調に推移していることより、売上高は77億600万円で同6・3%増となった。また、引き続き原価低減活動に取り組んでいることにより、営業利益は6億9300万円で同18・1%増となった。
北米では、自動車市場は、ガソリン安を背景に引き続き堅調に推移しており、売上高は35億4700万円で同4・6%減となった。営業利益はロボット化による生産性改善等により3億100万円で同10・3%増となった。
中国では景気には緩やかな回復が見られ、小型車減税は縮小されたものの、引き続きSUV車の需要増により販売台数は下支えされており、売上高は24億8000万円で同11・4%増となった。営業利益は生産性改善活動による効果もあり、営業利益は4億800万円で同125・4%増となった。
アジアでは、二輪用ブレーキホースの販売に加え、新しく商品投入したフューエルホースの販売増やベトナムでのGM向け売上が堅調に推移しており、売上高は34億4800万円で同14・7%増、営業利益は9億2400万円で同16・7%増となった。
欧州では、昨年10月よりハッチンソン・ニチリン・ブレーキ・ホーシーズを子会社化したこと、欧州メーカーからの受注が堅調に推移していることより、売上高は16億5500万円で同143・7%増、営業利益は6000万円で同46・3%増となった。
通期の連結業績予想は直近の予想からの修正はなく、売上高が540億円で前期比5・9%増、営業利益が66億円で同0・3%減、経常利益が66億円で同4・1%増、親会社株主に帰属する純利益が38億円で同4・3%増を見込んでいる。