クリヤマホールディングスの2017年12月期第1四半期連結決算は、売上高が125億7500万円で前年同期比2・5%減、営業利益は10億600万円で同1・2%増、経常利益は10億4000万円で同7・4%増、四半期純利益は7億9500万円で同18・2%増となった。
アジア事業のうち産業資材事業では、船舶関連で長崎で建造中の二番船工事が、昨年の一番船に続き売り上げに貢献した。また、建機・農機向けの排ガス規制に対応する尿素SCRセンサーとモジュール・タンクの販売が堅調だったことや、中国の建機顧客の増産に伴う量産機械用部材の販売が回復基調で推移したことなどから、売上高は29億8300万円で同16・0%増となり、営業利益は1億8000万円で同874・9%増となった。
建設資材事業では、鉄道施設で使用される「エンシン階段」や「エーストン」(ノンスリップタイル)などの販売は堅調に推移したが、商業施設などの床材として使用される「スーパー・マテリアルズ」(セラミックタイル)の販売が、大型物件の受注が相次いだ前年同期ほど伸びなかったことから、売上高は20億8700万円で同23・2%減となり、営業利益は7500万円で同64・3%減となった。
スポーツ施設資材事業では、「タラフレックス」(弾性スポーツ床材:国際バレーボール/ハンドボール/テニス/卓球連盟認証品)の販売は堅調に推移したが、「スーパーX」(全天候型舗装材:国際陸上競技連盟認証品)と「モンドターフ」(人工芝:国際サッカー連盟認証品)の販売が低調だったことから、売上高は6億9600万円で同21・4%減となり、営業利益は1億8300万円で同30・4%減となった。
ホテル事業では、国内のインターネット予約販売と宿泊客の朝食売り上げは堅調に推移したが、海外のインターネット予約販売が軟調だったことから、売上高は1億8000万円で同3・7%減となり、営業利益は6100万円で同11・6%減となった。
その他事業のスポーツアパレル用品販売については、冬物商品の販売は堅調に推移したものの、大阪の心斎橋店舗リニューアルオープンに伴う店舗改装費用が発生したことなどから、売上高は1億4300万円で同1・5%増となり、営業損失は2300万円(前年同期は1300万円の営業損失)となった。
以上のことからアジア事業全体では、売上高は60億9200万円で同6・4%減となり、営業利益は4億7800万円で同13・1%減となった。
北米事業では、原油価格の回復を受け、低迷が続いていたシェール・オイル&ガス市場向けのホース販売が増加した。また、米国経済の底堅い動きを背景に高圧ホースや飲料用ホースなどの販売が堅調に推移したことから、現地通貨ベースでの売上高は前年同期比5・8%増となった。円換算後は円高の影響を受けたが、売上高は55億600万円で同3・2%増、営業利益は6億5000万円で同33・3%増となった。
欧州事業では、欧州や南米地域の消防市場向け販売は堅調に推移したが、昨年業績に寄与した中東地域の石油業界向けのホース販売が減少したことなどから、売上高は9億7700万円で同7・1%減となり、営業利益は7800万円で同46・8%減となった。
通期の連結業績予想は、直近に公表されている数値からの修正はなく、売上高が470億円で前期比4・8%増、営業利益が21億円で同5・6%増、経常利益が24億円で同5・0%増、純利益が16億円で同2・1%増を見込んでいる。