先日この欄で、2月のゴム製品の輸出が19ヵ月連続で減少となり、今後もプラスに転じるのは難しそうだと書いた。
ところが、3月は20ヵ月ぶりにプラスとなった。見通しの甘さを恥じるほかないが、意外だったのは、自動車タイヤの輸出が20ヵ月ぶりにプラスに転じたことだ。
最大輸出品目であるタイヤがプラスとなったことで、全体としてもプラスになった。各タイヤメーカーが地産地消により海外生産を増やす中で、意外な感じがするものの、財務省関税統計を見ると、その理由がおぼろげに分かる。
まず、本数・金額ともに最大の輸出国である米国向けが、前年同期に比べ本数ベースで7・1%、金額ベースでも1・9%増加した。好調な需要に現地での生産が追いつかなかったのかもしれない。
金額で上位5ヵ国のうち、プラスとなったのは米国だけだが、6位のインドネシアは