ニッタは5月12日、同社本社で決算説明会を開催し、新田元庸社長が2017年3月期連結決算の説明を行った。
売上高は643億5900万円で前期比1・5%増、営業利益は42億 8800万円で同6・7%減、経常利益は96億6000万円で同8・3%減、当期純利益は78億8600万円で同7・1%減の増収減益となった。
売上高については、国内が4・5%増、海外が為替の影響を除けば16%増となった。国内は半導体製造装置向け・物流業界などの需要が堅調に推移し、海外は主にムアー関連の自動車やベルト事業の物流関係の需要が伸長した。
新田社長によれば、売上高は過去最高を達成し、為替の影響を除くと前期比7%増という。
営業利益では、中計V2020最終年度の目標達成に向け先行投資を行った結果、経費が増加したものの、為替の影響を除けば前年並みを確保した。
セグメント別については、ベルト・ゴム製品事業は主力のベルト製品は、国内では物流向けや紙工・段ボール業界向けの需要が堅調に推移した。海外では、欧米の物流業界向け需要が比較的堅調だった。
またゴム製品は、公共事業関係は依然として低調だったが、工作機業界向けのシール製品に持ち直しの動きが見え始めた。
この結果、売上高は為替の影響もあり、244億2300万円で同0・7%減、営業利益は20億9600万円で同3・1%減となった。
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