取材メモ タイヤ技術搭載したランニングシューズ コンチネンタルタイヤ・ジャパン

2017年06月12日

ゴムタイムス社

 タイヤに求められる最も重要な性能は、どんな路面状況でもしっかりとグリップする力、つまり「すべらない」力だ。そのタイヤ技術は、すでに人間が走る場面に応用されていることをご存じだろうか。

  世界屈指のタイヤメーカーである独コンチネンタル社は、2009年から、同じくドイツに本拠地を置くスポーツシューズメーカー、アディダス社のランニング/トレッキング用シューズの靴底に、ラバー素材を開発・提供している。

  タイヤとシューズのコラボレーションは、2007年、「グリップ力を高めた早く走れる靴が作れないか」という悩みを持ったアディダス担当者とゴムのエキスパートであるコンチネンタルの担当者があるワークショップで出会ったことで生まれたとのこと。グリップ力が強くなると、地面との接触が良くなって摩擦力が増すため、より速いタイムで走ることが可能になるという。

  コンチネンタル社は、これまでに培ってきたタイヤ技術、特にウェットグリップ性能の向上に関わるテクノロジーを投入し、アスリートが走るために最適なラバー素材の開発に力を注いだ。

  その結果、2011年のベルリンマラソンで、パトリック・マカウ選手(ケニア)がコンチネンタル社製ラバーを

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