相模ゴム工業の2017年3月期連結決算は、売上高が57億1000万円で同17・7%増、営業利益は16億6000万円で同168・1%増、経常利益は15億4900万円で同189・7%増、当期純利益は11億1300万円で同251・1%増となった。
ヘルスケア事業では、サガミオリジナル0・01(ゼロゼロワン)が潜在的な顧客を発掘する一方、サガミオリジナル0・02(ゼロゼロツー)が中国をはじめとする海外市場で伸長した。また、ポリウレタン製コンドーム・サガミオリジナルの増産に向けた積極的な取り組みや、ラテックス製コンドームの差別化商品の開発を進めた。以上の結果、売上高は42億4000万円で同29・8%増、営業利益は18億5400万円で同121・8%増となった。
プラスチック製品事業は、原材料価格の低下による販売単価引き下げの影響を受けたが、包装資材の新規顧客獲得のための営業力強化や付加価値向上のための川下への参入など、収益重視の販売戦略が奏功した。これにより、売上高は12億4800万円で同8・0%減、営業利益は1億7400万円で同30・8%増となった。
その他の事業では、豊富な経験と厚い信頼を積み重ねてきた訪問入浴サービスや、思いやりのある訪問介護・居宅介護サービスを提供する介護事業に取り組むとともに、障害福祉サービスへの事業展開を図った。この結果、売上高は2億2000万円で同1・7%減、営業損失は3600万円(前年同期は営業損失2600万円)となった。
2018年3月期通期の連結業績予想は、売上高が59億円で前期比3・3%増、営業利益は17億円で同2・4%増、経常利益は16億円で同3・3%増、純利益は12億円で同7・8%増を見込んでいる。