家庭用・作業用・医療用の各種手袋を通じて、ユーザーの日々の暮らしと産業および医療活動の安全・衛生を支える取り組みを推進する日本グローブ工業会。望戸清彦理事長(三興化学工業社長)に各種手袋の販売動向やアウトサイダーへの対応、医療用手袋のパウダーフリー化を聞いた。
―16年度の販売動向は
日本グローブ工業会の統計によると、16年度の家庭用の販売数量は前年度比0・2%増と前年並みとなった。素材別では、ビニール57%、ゴム33%、ニトリル10%と構成比に大きな変動はなかった。17年度も販売量の大きな増減はないとみている。
極薄手袋(医療用除く)は同32・8%増と大きな伸びを見せている。なかでもニトリル製は同60・1%増と、増加傾向が続いている。極薄手袋ではニトリル製へのシフトが進んでおり、ビニール製やゴム製の伸びは今後若干鈍化する見通しだ。
作業用手袋については同4・4%減となり、2年連続で前年を下回った。品種別では、全面コートは裏布付きタイプ、裏布タイプともに減ったが、作業用ではオリンピック需要に期待している。オリンピックを含めた