「ゴムチップ充填材を使用した人工芝上でのスポーツ競技は安全」
人工芝の再生タイヤゴムチップに関する健康リスク調査の初期評価結果がオランダの国立公衆衛生環境研究所(RIVM)から発表(2016年12月)された。
評価結果は、「ゴムチップは多数の物質(PAHs、金属類、可塑剤、BPA等)を含有しているが、それらは粒の中に封入されているため、放出される量は極めて少なく、これらの物質が人の健康に及ぼす影響はほとんど無視できる」としたうえで、「現時点で入手可能な文献からは、ゴムチップ充填材を使用した人工芝上でのスポーツ競技と白血病やリンパ節がんの発症との間に因果関係は認められなかった」と結論付けた。
一方、2016年2月から人工芝中の再生ゴム充填材による潜在的な健康リスクについての調査を実施していた米国環境保護局(EPA)は2016年末に調査状況を報告したが、「調査は現在進行中であり、調査によって得られた研究成果を一切含んでいない」とし、人工芝競技場についての調査結果は2017年後半に公表の予定と化学的根拠に基づいた解明が先送りされた。
これに対し、人工芝メーカー団体である米国の人工芝協議会とセーフ・フィールド・アライアンスは