ブリヂストンは5月25日、野村不動産と長谷工コーポレーションと共同で開発した、建物の水廻り設備設置の自由度向上に貢献する排水システム「スマートサイホン」(サイホン排水システム)について、一般社団法人建築設備総合協会が主催する環境・設備デザイン賞の設備器具・システムデザイン部門で最優秀賞を受賞したと発表した。
環境・設備デザイン賞は、建築設備分野において従来あまり意識されることのなかった審美性などの「感性」に関する要素に焦点をあて、これに「機能性」「経済性」と環境問題も視野に入れた「社会性」を加えた4つの評価軸により、総合的かつ客観的な評価を通して選出される。
今回、最優秀賞を受賞した「スマートサイホン」は、従来より小口径の排水管を使用し、1つ下の階で排水立て管(建物の各階を縦に貫通して下水に通じる排水管)に合流させることでサイホン力(水が落ちることで発生する引く力)を利用して排水する新しいシステム。審査委員長の古谷誠章氏(建築家・早稲田大学教授)からは、「住生活の多様化に応える今日のニーズに合った技術」として高い評価を得た。